Webエンジニアの気ままな記録

ベイエリアに関しての情報をまとめる予定です

ペーパードライバー、車購入経験のない人がBay Areaで運転免許を取り、車を購入するまで

内容に関してはタイトルの通りで、2019年に自分がやったこと、調べたことや他の方から聞いたことをまとめました。

運転免許取得

アメリカでは、DMV (Department of Motor Vehicle)に行って筆記試験や運転試験を受けます。

DMV Homepage

筆記試験を受けるとTemporary Permitが貰えて、期限付き、条件付きで運転する許可が貰えます。 そして後日に運転試験を受けると、Interim driver licenseが貰えて、後日に正式に運転免許が郵送されてきます。 私はこのInterim driver licenseを貰えた状態で、まだ正式な運転免許は待っている状態です。

筆記試験

運転免許試験は日本語で受けられるので、日本語の教材で勉強しました。 次のようなものがありました。

実際の筆記試験は、Appointmentを取らずに朝早くにDMVに並んで受けました。 テストには数回トライできるのと、言語を英語、日本語選べるのでどちらで勉強しても大丈夫です。 こちらの方からは、日本語の翻訳が変だから英語が良いとも、英語の問題はアメリカ人向けに問題が変更されているとも聞いたので、どちらが良いのかはよく分かりませんが、そこまで難しくないので自分の合いそうな方で良いと思います。

実技試験

長くペーパーだったせいで、運転をするのが怖く、会社の同僚の車で少しだけ運転させてもらってもこれだと受からないと言われるレベルだったので対策しました。 実技試験の練習のために、joy driving schoolに申し込み、運転の練習を開始しました。

www.joydrivingschool.net

こちらは日本語で対応してもらえました。 日本で習ったのとの違いとかも学べるかとも思いましたが、そこはそんなに学べませんでした。 ですが、覚えることは基本的にはStop signでの運転、車線変更、高速への乗り方くらいだったので、数回受ければ十分でした。

実際の実技試験は、運転は10分程度で終わりました。 アメリカの実技試験は日本と違い、自分の車を持っていってその車で試験を受けます。 また、カリフォルニア免許を持つ人が同乗している必要があります。 そして運転の前に、その車に問題がないかをチェックして、問題があればその場で試験を受けられずに終わります。 そのチェックリストは実際にDMVが公開しており、各英単語が何を指すのかと、Arm signalsだけ調べれば難しいこともないので簡単に対策可能です。

Pre-Drive Checklist (Safety Criteria)

試験の難易度はDMVによるらしいです。 ですが、おそらくInstructorによるので運の要素もあります。 一発で不合格になるCritical errorsと、何回かミスしても合格になるミスがあるので、基本はCritical errorsに気をつけて運転すれば大丈夫な気がしますが、これは確信はありません。

個人的にBay Areaで実際に実技試験を受ける際に一番大変なのは、DMVへの予約だと思いました。 自分で予約して実技試験を受けようとしても、空いている枠がないDMVばかりだったり、できても2, 3ヶ月先ばかりでした。 気長に待つのも良いのですが、私は待ちたくなかったので予約してもらえるサービスを利用しました。

Get DMV appointment, road test, registration and renewal help

このサービスのオプションに、DMVへの送迎やテスト前の事前準備、Instructorが実際に車を用意して同乗してくれるものがあります。 私は実際にこれを利用しました。

車選び

車を選ぶことに関しては、こちらの記事の方が詳しいと思います。 uguisu.skr.jp

まず車を購入するためのオプションとして、次の3つがありました。調べた範囲だと、次のようなメリット、デメリットがあるようでした。

  1. 新車を購入する。
    • 新しいモデルが使える。
    • 次のモデルが出ると価値が下がる。つまり、売る値段が下がる。
    • 後述するローンが中古車より組みやすいらしい。
    • メンテナンス保証期間が中古車より長く、オプションにより延長させることができる。
  2. 中古車を購入する。
    • 日本に比べるとUSでは中古車の価値が高い。
    • 平気で100Kマイル走っている車が売られている。
    • 安い車だと修理費がかさむ。
  3. リースで車を契約する。
    • 初期投資がほとんどない。
    • 数年で新しい車に置き換えられる。
    • 維持費は自分が車を持っている場合に比べると高い。
    • リース前に車の契約をやめた場合、契約分料金を支払わなければいけない(らしい)。
  4. Subscription
    • リースのような形態だが、 短期間で契約できるのリースのようなデメリットはない。
    • 新しい形態であり、例えば、次のようなサービスで利用できる。 The Future of Car Ownership is Fair.

また車を購入する場合に、ローンで支払うか支払わないかの選択肢もありますが、USに来てあまり時間が経ってない人はクレジットヒストリーの関係で使えない可能性があります。 リースに関しては、制約が多すぎて将来何があるかわからないので避け、新車を購入する利点もなかったので中古車の購入を決めました。 中古車に関しては、Car dealerから購入するか個人から購入するかの方法がありました。

中古車の購入

会社の同僚に教えてもらったのですが、アメリカでは中古車の購入に関して役に立つWebサイトが2つあります。

  • Kelley Blue Book | New and Used Car Price Values, Expert Car Reviews
    • 新車や中古車の価値がどれくらいなのかを調べることができるサイトです。個人売買ではこの価格を元に売られている場合もあります。
    • 中古車を購入する際、売却する際には、この価格を参考に高いか安いかの参考になると思います。
  • CARFAX™ - Shop, Buy, Own, & Sell Used Cars
    • 車の事故の履歴とかを見ることができます。ただし、VINを指定して調べる際には有料なので、本当に購入したい車に対してだけ調べるべきです。

Car dealer

英語に不安な場合は、Bay Areaだと日本語対応できるcar dealerに次の3つがあるみたいです。

クレジットヒストリーによってはローンが組めないという話をしましたが、少なくともGulliver USAとToyota 101ではローンについて提案されました。 また、このcar dealerさんで聞いたのですが、USのcar dealerは日本でやっているやり方とは結構違うらしく、知らないとトラブルの種になるかもしれません。 具体的には次のような感じで、車があまり決まっていないのにフラッといってテストドライブだけして帰るのは想定されていないみたいです。

  • Dealerは客が事前に欲しい車を事前に調べてきていて、最後のテストドライブだけ試したいみたいな状態であると想定している。
  • 来たその日のうちに車を購入してもらうことを想定している。そういう客をメインで相手しているらしいので、かなり車の購入をpushされるし、次の日からメールなどでremindがかなりくる。

英語でも問題ない場合は、いくつか車の値段を調べて購入できるサービスがあったので、これらのサービスを定期的に確認して、良いのがあるのかを調べることができます。

個人売買

USでは個人売買は盛んらしく、いろいろなサービスで個人売買できそうでした。

ただし、パッとみただけでも結構100K mile以上走った車が多く、実際に受け取った車が問題ないかどうかを調べるのも自分でやらなければならないため、車に詳しくない方以外は大変だという印象を受けました。 他の方法よりはリスクが大きいです。 また実際に購入した後に、車のOwnerを相手から自分に移さなければいけないなど、やらなければいけないことが多いらしいので、まだ車に慣れていない私はこの方法は取りませんでした。

車選びの基準

ここからはBay Areaは関係ないです。 長期間運転していなかったので車選びには困りましたが、次の順番で車を選びました。

1.走行距離 * 60K mile以下 2. 料金 * KBBでの価格と比較して得そうな車 3. 運転のしやすさ 4. 燃費

車はCoupe, Sedan, SUVなどありますが、運転のしやすさではCoupeかSUVにするべきだと会社の同僚から薦められました。 Coupeは小型だからなんとなく想像ついていたのですが、SUVは車体が高く、小さい縁石も乗り上げて前に進めるので運転に慣れていなければお薦めらしいです。 Sedanの場合は車体が低いのが多く、車体を縁石にぶつけるのでその縁石を気にして運転しなければいけません。 また、タイヤが厚いのでwheelに傷をつけずに済むのも利点です。 ただ、結局今は車に対しての拘りもなかったので、安い車を選び、結果Sedanになりました。

車の購入

実際に購入することになると、事前に車の保険に加入していることが必要になります。 カーディーラーでは対応してくれません。 会社によっては福利厚生で推奨の保険などがあるかもしれませんので調べておく必要があります。 保険に関しては、かなり選択肢があり、どれが良いのかは私にはわかりませんでした。 結局車を購入する際にProgressiveを選びました。

実際の車はcarmax.comからshift.comの車を選び、それを購入しました。

Shift | The completely reimagined way to buy or sell a used car

車購入時には渡米して間もない私には合わない入力項目がかなりあり、それをカスタマーサポートに電話で何度も連絡してなんとか申し込みをしました。 また、クレジットヒストリーを作るためにもローンを組んでなんとか購入しました。 車を調べ始めてから色々なことを調べなければならずトラブルだらけだったのですが、なんとか購入できたなという印象です。

参考になったページ

uguisu.skr.jp ameblo.jp

アメリカで働くために必要なVISAの概要

アメリカで働こうと考えて、まず最初に立ちはだかる難関、VISA。 今日はそのVISAについて調べた範囲のことを書きます。 断っておきますが、他の方から伺った話や自分で調べた情報を元にまとめてあり、筆者は未だVISAを取得できていないので、憶測が含まれており、誤った情報がある可能性もあります。 また、VISAの情報も変更されるので、情報が古くなっている可能性があります。

まず、一言でVISAと言っても、その種類は非常に多くあります。 起業したい方はE2 VISA、資金があり、時間をかけても良い方はF1 VISAからH1B VISA、学生になるお金(や時間)がない方などはL1やH1B VISA、運が良ければE2がVISA取得の候補となるでしょう。 Green CardやOビザなど、世界的に非常に有名な実績を持っている方や非常に運の良い方が取得できるVISAもありますが、あまり一般的な方法ではありません。

各VISAの詳細は次の通りです。

H1B VISA (就労VISA)

就労VISAについては色々特徴がありますが、主に次のような特徴があり、取得が非常に困難なことで有名です。

  1. 専門職に対するVISAです。 そのため、修士号を取得しており、その修士号と実際の業務が一致している、あるいはエンジニアや研究職などの専門的知識を有している方が有利です。
  2. 企業(日本企業、アメリカ企業など、国籍は問わないはずです)に雇用されることが新規申請の条件です。 しかし、アメリカ勤務で働こうとする場合、VISAがないと面接にすら進めず、そもそも雇用されることが難しいです。
  3. 企業からVISAが新規申請された後、アメリカ政府が審査し、抽選を行います。 しかし、承認数が年間上限決まっており、2016年ではアメリカで修士号以上を取得した方を対象に20,000人、一般枠に65,000人となっております(1)。 ただし、修士号取得者は20,000人の枠から抽選されなくても、65,000人の枠でもう一度抽選されるようです。 なお、2016年の応募者数の総数は236,000人なので、条件が全員平等だと27%程度の確率しかありません。 インターネットを検索すると落ちたという話を見かけますし、実際審査に落ちたという方ともお会いしたことがあるので、楽観視しない方が懸命だと思っております。
  4. アメリカ政府がH1B VISAの申請を受け付けるのは4月上旬(2016年は4月1日)ですが、1週間程度で受付は終了し、抽選で無事当選した方はその年の10月から働くことが可能なVISAが取得できます(2)。 しかし、この4月申請、10月交付という仕組みが、変化の激しいアメリカの職場で採用されるのをより一層難しくしているようです。
  5. H1Bの期間は期限が3年ですが、延長が可能です(3)。 また、転職するにはH1Bをトランスファーしなければなりませんが、これは上記の申請には入りません(4)。

こういった競争の激しさと採用してから取得するまでの差の大きさから、企業はあまりH1B VISAを出さないようです。 コストをかけて採用して、H1B VISAを申請しても審査で落選する可能性があり、また、専門的技能を持った人材を採用して、VISAを取得できても、実際に働くまでの間にその人材が必要ではなくなるリスクがあるからです。 なお、トランプ政権はVISAの抽選を高給与順に変更するらしく、シリコンバレーなどの高給与の職場ですでに働いている外国人に比べると、日本人にとってはまた一つ難しくする要因となる可能性があります。

L1 VISA(駐在員VISA)

特徴は次の通りです。 H1B VISAよりは難易度が高くなさそうです。

  1. アメリカ外の企業(日系企業外資系企業)に勤めている方が、会社の都合で社員をアメリカに滞在させることができるVISAです。 該当の企業に最低1年以上勤めることが必要です。
  2. 管理職・マネージャーの方か、専門知識を持った方が対象になります(5)。 管理職・マネージャの方の場合、最初3年、その後2回2年の延期が可能で、最大7年の滞在が可能です。 専門知識を持った方は最初3年、その後2年の延期が可能で、最大5年の滞在が可能です。
  3. 年間の発行数に制限はありません。
  4. 発行の申請にどれくらいの時間がかかるかは分かりませんでした。

J1 VISA(交流訪問VISA)

交流訪問者向けのVISAです。 交換留学などの短期留学や、インターンシップ、Traineeを受ける方を対象にしたVISAで難易度は高くないです。

  1. 12〜18ヶ月の交換留学、インターンシップ、Traineeを受ける方向けの短期VISAです。
  2. 他のVISAに比べると、比較的取りやすいです。
  3. J1 VISA期間終了後、2年以上アメリカ国外で生活しない限りH VISAやL VISAを取得できない、といった条件があるVISAもあります(6)。 ただし、waiverを申請すればこの2年ルールを免除することができます。 Waiverの申請には条件があり、例えば指定された州(地方です)で医療に従事する、などがあります(7)。

E2 VISA(起業家VISA)

アメリカで起業したい方や、その方と一緒に立ち上げる方向けに発行されるVISAです。 次の特徴があります。

  1. E2 VISAの取得には大体2,000万円が必要です。
  2. 日本人の資本保有率が50%を超え続けていないといけません。 その為、外国人投資家からの投資を受ける際に制限を受ける可能性があります(8)。
  3. 起業する方だけでなく、起業した方と一緒に会社の創立に関わる方にもVISAが出ます。 ただし、アメリカ人の雇用者数に応じて、E2 VISAを取得できる日本人の数は左右されます。

B1 VISA(商用VISA)

B1 VISAについては詳しくありませんが、3ヶ月を超えて滞在する必要がある場合に利用できるVISAです。

  1. 半年ほど滞在しなければならない理由が必要です。
  2. 就業には利用できないようです(9)。

F1 VISA(学生VISA)

  1. 学位の取得や語学学校、コミュニティカレッジへの留学に対して取得できるVISAです。
  2. 就業VISAほど取得が難しくありません。
  3. 原則就業することはできないですが、就業して1年後にキャンパス外で学校の単位目的に受けられるCPT(10)と、学校のプログラム修了後に最大1年間フルタイムで働くことができるOPT(11)といったプログラムもあります。
  4. アメリカでMasterの学位を取得すれば、H1BのVISA申請で有利になります。

O VISA

ある分野において、世界的に非常に優秀な実績を持つ方に出るVISAです。 世界的に非常に卓越した実績を持っている方は、このVISAもアメリカで就労するための候補となります(12)。

  1. 最初の滞在期間は長くて3年です。しかし、滞在の必要があれば都度1年延長が可能です。

Green Card (永住権)

アメリカへの出入りが自由で、職業の選択も自由で、かつ滞在にも制限がない永住権です(13)。 VISAを持たない方にとっては、1年に1回程度行われる抽選制度で当選するのが一般的な方法になります。 この抽選には1%程度の確率で当選するらしいので、将来アメリカに住みたいと考えている方は申請すると良いと思います。

Reference

  1. H1Bビザ 2017、今年もハンパないな~という話 - Maya's Diary in San Diego
  2. 2017年度新規H-1B受付けが4月1日より開始 | アメリカビザ申請・移民法のブログ
  3. 米国最新就労ビザ情報:解析!米国の就労ビザ
  4. 移民法Q&A|H-1Bビザの雇用主変更について | QOLA クオラ
  5. L-1ビザ (駐在員ビザ)
  6. J-1ビザと2年間の海外生活条件
  7. Waiver of the Exchange Visitor Two-Year Home-Country Physical Presence Requirement
  8. シリコンバレーで起業した日本人が語るスタートアップガイド3――米国ビザ取得にまつわるエトセトラ | TechCrunch Japan
  9. B-1、B-2ビザについて:商用または観光のための訪問者
  10. アメリカ学生ビザ(F-1ビザ)|CPTについて
  11. アメリカ学生ビザ(F-1ビザ)|OPTについて
  12. O-1ビザ
  13. 5つのアメリカ永住権取得方法 l アメリカビザ・永住権取得支援サイトl 弁護士法人イデア・パートナーズ法律事務所